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Nobel Prize Concert 2009

 
12月7日週はストックホルムはノーベル賞ウィークだ。昨年と違い今年は日本人受賞者はいないが、オパマ大統領のノーベル平和賞受賞で議論が白熱しているようだ。(実際は平和賞のみストックホルムではなくオスロで開催されるのだが。) この時期にNobel Prize Concertがストックホルム・コンサートホールで開催された。現地についてホームページを見るとまだチケットが残っているではないか。地元ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団をロシアノ巨匠、ユーリ・テミルカーノフが振る。プログラムはショスタコーヴィッチの祝典序曲、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、そしてプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」抜粋。ピアノは憧れのマルタ・アルゲリッチだ。インターネットで690クローネ(約7,000円)のチケットを無事ゲット。
 
19時30分の開演だが、皇室ご臨席ということで19時15分までに着席と決められているし、ダークスーツ着用との指示がチケットに書いてあった。それで18時過ぎには会場に到着。こちらの冬は午後3時半には真っ暗になるので時間感覚が狂う。入口でうろうろしていたらホール内に通され、着席しようとしたら2階のレセプション・ルームに無理やり誘導された。ものものしい雰囲気でシャンパンが振舞われ何か変??? なっ、なんと・・・当コンサートのパトロンだけが参加するスウェーデンのビクトリア皇太子妃をお迎えした今年のノーベル賞受賞者とのレセプションだったのだ。何という勘違い!!! でもセキュリティー・チェックもなく、見知らぬ日本人をよく入れてくれたもんだ。事情が分かって恥ずかしくて静かに退散。(出ようとしたらまた戻ってくるかと聞かれる始末でもう十分です・・・) 
 
 
 
ようやく正式に開場され着席。私はステージ後ろの席で指揮がよく見える。TV中継もあるし、昨年のエリオット・ガーディナー指揮の同コンサートはライブ映像のDVDも発売されていたくらいなので、この席だとちゃっかり写っちゃうかも。まず全員起立で ビクトリア皇太子妃をお迎えして国家演奏。厳粛な雰囲気が漂う。さあ、いよいよコンサートの始まりだ。テミルカーノフの小気味いい指揮による音楽には色彩感と推進力がある。圧巻は何と言ってもアルゲリッチのラヴェル。ただ、ただ溜息・・・休憩時間はたっぷりあって、ここでもシャンパンが振舞われた。メインのプロコフィエフもオケのアンサンブル能力を遺憾なく発揮した名演奏。バレエ音楽「ロメオとジュリエット」は自分でも演奏そしたことがあるのでその難しさは理解している。帰国したらユーリー・テミルカーノフのCD買ってみたい。(下の会場内の写真撮影は会場スタッフの方の許可を頂きました。)
 
  
 
最後の「ターボルトの死」が終わると歓喜の拍手が鳴り止まず何回カーテンコールがあっただろうか。ノーベル賞というお祭り気分もあるだろうが、本当にいい演奏に大満足。終演後楽屋口で待ってたら、アルゲリッチとテミルカーノフがそれぞれサインと写真撮影に気軽に応じてくれた。もっとたくさんの人だかりができているだろうと思ったら、20年前からテミルカーノフの追っかけやってるという現地のオバちゃんと私だけ。そのオバちゃんがバッチリ撮ってくれたのが↓の写真。
 
  
 
 
 

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